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ギリシャ神話「パンドラの箱」

全知全能のの神ゼウスが主役のギリシャ神話で、脇役ながらプロメテウスの存在感は抜群だ。なにしろ天上界の火をこっそり人間に分け与えたのだから。彼がいなかったら、今日のさっまざまな文明は生まれれず、近代五輪も聖火リレーも始まらなかった。 怒ったゼウスはパンドラを地上に送り込む。彼女がつい禁を破って箱を開けると、ありとあらゆる災いが飛び散っていった。災害,飢え、貧困、戦争、感染…。10年前、大地は揺れに揺れ、原子の火は制御を失う。 その福島原発について前首相が「状況はコントロールされている」と大見え切って東京五輪を誘致すれば、後継首相も「五輪は人類が新型コロナに打ち勝った証しだ」と。まるで開催にこぎつければ、災いは再び封じ込められると言わんばかり。 せっかくなら五輪を盛り上げたい。でもウイルスとの闘いに終わりが見えないのが現実である。ワクチンにしても、五輪までの4カ月でいったい国民の何割に接種できるだろう。トップの言葉は勇まし過ぎやしないか。 パンドラがふたをすぐ開けたため、箱の中には「エルピス」が残ったとされる。それは「希望」とも「つらい未来の予知」とも解釈されそうだ。

ギリシア神話「パンドラの箱」 (lets-bible.com)

ギリシア神話


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